「千坂式因果法」、なにやら難しいもののように思われるかも知れませんが、そんなことはありません。「食」というものの原因と結果についての法則なのです。
この「千坂式因果法」の提唱者である千坂諭紀夫先生は、生命の原点に始まり、病の根源は何かと追求し、その結果得られた食と生命、食と病気という因果関係を解明し、まとめたものが、この「千坂式因果法」なのです。
千坂諭紀夫先生は、宮城県の片田舎で育ち、農薬を使わない手作りの野菜を中心として食生活で健康に育ちましたが、上京に伴い、焼き肉、ラーメン、すきやき、とんかつ、果物、甘い煮豆等々、「これが都会人の食べ物」と思い毎日のように食べ続けました。農薬や、化学肥料で美しく作られた素材の数々、おいしいものを食べる喜びという「食」の一面だけが追及された化学調味料や添加物を使った食品をやみくもに食べ、ついに五年間で、十二指腸潰瘍、胆嚢炎、肝炎、糖尿病、心臓肥大、動脈硬化といった病に侵される結果を招いてしまったのです。ボロボロになった身をかかえて訪れた医者からは、現代医学での治療は困難と見放された絶望のどん底で、ある一冊の本と出会ったのです。そして、その本から「食の過ちがすべての病の根元である」ことを教えられたのです。そいsて玄米、海藻、野菜を中心とした田舎での素朴な食事に立ち帰り、「食」の原点に立ち、自然の摂理にかなった本来あるべき「食」こそが、健康を取り戻す最善の道なのだということを悟ったのです。そして千坂先生自らの身体で、病との闘いが始まりました。肉、魚類、甘いもの、果物等を一切食べずに玄米菜食に徹底したのです。そして、三ヶ月、六ヶ月と自分の体が良い方向に変化しているのを感じながら何年かたったある日、病院に行き検査をしてみると、全ての病が消え去っていました。「食の過ちがすべての病の根元である」ことを、千坂先生はご自身の体で体験されたのです。
医者にも見放された病を自分自身で克服した先生は病で苦しむ人々にご自分の体験と、病の受け止め方、そして基本になる食事法をボランティアで指導していきました。そして、酸性と碱性に分類され、人体にどのような影響を与えるのか、何を食べれば病になり、何を食べれば健康でいられるのかをまとめあげていったのです。その結果、完成したのがこの「千坂式因果法」です。
皆さんもご自分の人生をゆっくり見つめて、健康という意味を少しでも理解しようとするなら、この千坂式因果法の扉をたたいてみてはいかがですか。