千坂式食療法の基本的な考え方1

 

食べるものによって健康になる
        ~経験に基づいた確かな方法~

 私たちの体は60兆を超える細胞から成り立っています。それらの細胞を働かせるために、私たちは食べ物を体内に摂取します。食べ物は口から入り消化器官で消化吸収されて血液に取り込まれ、細胞の生命活動を支えます。食べ物が血液をつくり、そしてその血液が細胞の活動の源になるということは、すなわち食べ物が私たちの健康を作っていると言っても過言ではないのです。私たちの体の状態は食べ物によって決まる部分が非常に大きく、食事というものの大切さは言うまでもありません。千坂式食療法は、それを実践した多くの人びとの膨大な経験をまとめ上げ分析することから生まれた、食事によって健康を手に入れる方法なのです。

食品の分類

  千坂式食療法は食品を「血液によい影響を与える食品と血液に悪い影響を与える食品」そして「体に活力を与えるエネルギーを持つ食品と体から活力を奪うエネルギーを持つ食品」という2つの基準を用いて分類しています。

 

 前述した分類のうち、前者の「血液に悪い影響を与える食品」「血液に良い影響を与える食品」を千坂式食療法ではそれぞれ「酸性」の食品、「アルカリ性*」の食品と位置付けます。この分類方法は、実際に千坂式食療法で病気を克服してきた多くの人々の経験を根拠とした分類で、現代医学とは違った視点から病気というものを捉える千坂式食療法独自のものであり、その食品を食べた時の実際の体の変化に基づくものです。

 

 

 

 

 

 

酸性の性質を総合すると血液の質を悪くするということですが、細かな性質の一つ一つを挙げると以下のようになります。

血液の流れを悪くする。
甘い。
糖分が多い。
たんぱく質が多い。
脂質が多い。
アクが弱い。

 

酸性の食品を多く摂取すると血液は酸性の性質を帯び、さまざまな病気の原因となります。

反対に、アルカリ性*の食品は体にプラスの影響を与える食品で、その特質は血液の質を良くするということですが、細かく見ていくと以下のような性質を持っています。いずれも酸性の食品とは正反対のものです。

血液の流れを良くする。
渋い、苦い。
糖分が少ない。
(ほとんどの場合)たんぱく質が少ない。
脂質が少ない。
アクが強い。

 

 これらの性質を持つ食品はきれいな血液を造り、血液の質を良くする働きを持っています。上記の性質を持つアルカリ性*の食品を多く摂り、血液を良い状態に保つことが健康につながると千坂式食療法では考えます。

*アルカリの漢字は、『石』へんに『咸』つくり 。

 

 

 

 食べものを分類するもう一つの物差しは、陰と陽の性質です。千坂式食療法では、全ての現象をその性質・状態によって陰と陽とに分類します。そしてそれをもとに食品を陰性と陽性に分けます。陰性の食品は体から活力を奪い、陽性の食品は体に活力を与えます。このように表現すると、皆さんは「陽性が良くて陰性が悪い」というようにお思いになるかもしれません。けれども人間の体にはエネルギー過多(陽性過多)の状態が起こる時があります。そのような時には陰性の性質を持つ食品を摂取することによってエネルギーのバランスをとることが必要になってきます。したがって、陽性(の食品)が良くて陰性(の食品)が悪いというわけではなく、体のエネルギーバランスをつくる2つの性質だと考えるべきものです。

 

陰性のエネルギーの特性は、

 

中心から外に向かって逃げていく。
拡散・分散・分解・萎縮をつかさどる。
体内で物質や器官を緩める、沈ませる、拡散させる、冷やす。

 

というものです。これらの陰性エネルギーを持った陰性の食品の特徴を以下に挙げると、以下のようになります。

 

地表から天に向かって成長する。
成長が早い。
暖かい(暑い)気候の土地にできるか暑い時期にとれる。
実のなり方は地上に向かって伸びていく。
実がやわらかい。
密度が低く軽い。
水分が多い。

体を冷やす働きがある。
新陳代謝を鈍くする。

陽性のエネルギーの特性は、

 

外から中心に集まってくる。
集中・濃縮・収縮をつかさどる。
体内で物質や器官を縮める、引き締める、浮き上がらせる、集める、温める。

 

というものです。これらの陽性エネルギーを持った陽性の食品の特徴を以下に挙げると、以下のようになります。

 

地表から地下に向かって成長する。
成長が遅い。
寒い(涼しい)気候の土地にできるか寒い時期にとれる。
実のなり方は地下に向かって伸びていく。
硬く実が締まっている。
密度が高く重い。
水分が少ない。
体を温める働きがある。
新陳代謝を活発にする。

 

 

 

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