もう二度と千坂式はやらない
           と泣きながら誓った

Q:独立・開業に向けてどのような食事に変えていきましたか?

「なるべく外食を減らして、玄米を使った和食中心にしました。お昼も自分でお弁当を作って持ってきました。とにかく一日三食きちんと玄米中心の千坂式の食事に近づけようと努力しました。
特に私は冷え性で、陰性だから、体をあたためる陽性のものを中心に取れば良いと考えてメニューを考えました。実際には、陽性度の高い玄米粉やゴマパウダーなどの量を増やして食事に取り入れました。
そうしたら湿疹が出てきました。好転反応ですが、この時は軽かったのでそのままにしていました。
開業して2年目(2005年の夏)に千坂先生(千坂諭紀夫会長 以下千坂先生と表記)にお会いする機会があって、「その湿疹を全部出しちゃいなさい。」と言われました。「朝の甘いパンと乳製品はやめさない。」と言われ、玄米粉の量を増やすなど千坂式の食事法のアドバイスをいくつか受けました。
そしたら2~3ヶ月後、さらにすごい「好転反応」が・・・」

Q:どんな「好転反応」がおこったのですか?

「ひざ下全体の湿疹が赤くただれて、足がむくんで腫れ、歩けなくなりました。時々動悸もするようになり、内科の友人が心配して入院をすすめたくらいです。
びっくりして、千坂式食生活アドバイザーの方に電話を掛けて相談しましたが、この時千坂先生も電話に出てくれて、「しばらくかかるけど必ず終わるからがんばりなさい」と親切に対応してくれたのを覚えています。
血液検査も行いましたが、軽度のアレルギー反応がでていただけで、特に異常はありませんでした。
昼間はなんとか仕事をしていましたが、夜になると足のむくみがひどくなり歩けなくなりました。ただ、こんな状況でも、何故か気力はなくならず、『もう絶対イヤ』と思いながらも自分で食事を作り、仕事も休まず続けられました。」

Q:お医者さんとしてこの『好転反応』をどう感じられましたか?

「本当の病気だったら、あの状態で仕事は出来なかったと思います。相対的に5年前、10年前よりはかなり体調がよかったし、夜は痒みで眠れないけれど、なぜか気分はスッキリしていて、日中は比較的元気でした。何より『頑張らなければ』という気力だけは衰えませんでした。医学的に説明できないのですが、この状況は『病気ではない』と感じています。

Q:それで千坂式をやめようとは思わなかったのですか?

「このときはずっと「もう千坂式はやめよう」と思っていましたが、1ヶ月くらいでむくみがとれて、痒みも治まってくると「またちょっと再開しようかな。」と思い始めるのです。」

Q:どうして千坂式をもう一度始めようと思われたのですか?

「これらの症状がおさまると、以前より体が軽くなる気がするし、食べると体が暖まる感じがするので、また『朝だけはきちんと食べておこう。』となります。千坂式って不思議ですね。『もう二度と嫌だ。』と思ったのだけれど・・・」

Q:千坂式を再開するとまた「好転反応」はおこりませんでしたか?

「この5年間で2~3回はあります。開業以来、『好転反応』続きの人生なんです。 千坂先生に勧められたミネラル入りの加工食品を食べ始めた時のことです。怖いのではじめは少しずつ始めましたが、特に何も変化がなかったので、『平気だな』と思い、また調子に乗って増やしてしまいました。
すると今度は甲状腺が腫れてきました。2006年の春の事です。
朝、起きられなくなり、手足がむくんで冷たくなりました。甲状腺の腫れは鏡を見てもわかる状況でした。首にも湿疹がでてきて、検査するとかるい甲状腺の機能低下になっていました。
またも、千坂式食生活アドバイザーの方に電話してアドバイスをもらいました。陽性度を抑える食事法に変え、再び『甘い食べ物はダメ』と念を押されました。その後2ヶ月ほどでおさまり、甲状腺機能も正常になりました。
2009年6月にも腕にひどい湿疹がでました。仕事柄、目につきやすい部位にでると困るなと思っていましたので、この時は患者さんの気持ちがよくわかりました。

「好転反応」は元気になると出てくる?

Q:「好転反応」が起こった時にどう感じられましたか?

「私は開業以来、大小の『好転反応』がいつもでている状態です。それでも1日も休まずに仕事をしていられるのは、やはり体力がついてきたからだと思います。この好転反応のような症状は食事療法を初めて、徐々に体調が良くなっている時に『もう少し』とさらに頑張った頃にでてくるのではないでしょうか。」

Q:『好転反応』は『病気』だと感じましたか?

「体で感じて実感するしかないと思いますが、私自身の経験では病気の反応とは違うと思っています。私の腕に湿疹が出た時も『一見アトピーのように見えるけどアトピーになったのではない』ということは皮膚科医としても間違いなく言えることです。
千坂式の食事の中でも、陽性度の強いものを食べると症状がでて、止めると治まるというと『千坂式の食事法に含まれるものに対するアレルギー反応ではないか』という考えもあるかと思いますが、本当のアレルギーなら、薬も使わずにあれだけひどい症状がきれいに治まることは考えにくいですし、何よりもっと全身の体調がよくないと感じることが多いのではないでしょうか。
ただ、どちらもつらい症状であることに変わりはありません。痛みも痒みも本当の病気と同じように出てくるのです。でも、それが終わった後、さらに元気になるし、すっきりする実感が得られます。これがついつい続けてしまう原因なのだと思います。」

Q:前口先生ご自身の最近の体調はどんな感じですか?

「5年前や10年前の具合が悪かった時とはだいぶ違うと感じています。以前は、仕事の後の疲労が本当にしんどかったですが、今はとっても元気です。
体温も1度以上違います。具合が悪かった時は日曜は動けませんでした。今はお出かけする事もありますし、以前はあんなに苦痛だったお掃除も楽しくやっています。
そして、『年の割には若い』と言っていただけてるのがうれしいです。                    ( 続く )

 






前のページ1 | 23 | 次のページ